EVS-22 Yokohama Exposition

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EVS-22横浜 展示会


EVS22は横浜へ来た。FISITAと同時開催。 今の仕事ではEVSに出すようなネタが無く、シンポジウムを聞くだけに 高価な一般参加費(85k円)を出せる予算も無いので、 展示会(一般500円)を見に行った。 シンポジウムは26〜27日に集中していて、まだ実質的に始まっていない。 このためか、展示会は人が多くなく、空いていた。 というよりも、展示会場のパシフィコ横浜が広すぎるため、空きスペースも多く、 それが原因で逆に寂しい感じを受けてしまうのだ。
この日は、気合を入れてニコンD70を担いで乗り込んだ。 自前で唯一のAF単焦点レンズが50mmF1.4のため、 「展示会場で35ミリ換算の75mmじゃ、何も撮れないかも...」との心配をよそに、 ご覧の通り、5歩下がってカメラを構えても問題なし会場だった。

25 Oct. 2006

割と人がいるショット。 反対側を向くと、JARIツアーとセットになった日光のブースと、 子供の絵が飾ってある。 FISITA展示会との間の1区画は空きスペース。
トヨタi-Swing
2005年のモーターショウで出していた、個人の移動媒体シリーズの 最新版だ。 i-Unitは4輪で自動車のイメージに近かったが、 このi-Swingになると3輪となり、しかもセグウェイ同様にジャイロの制御で2輪 走行が可能となった。 トヨタ版のセグウェイということだろう。
i-Swing同様に2005年のモーターショウのコンセプトモデルである、 Fine-X。
四輪インホイールモーター駆動で、四輪独立操舵が特徴。 インホイールモーターはドライブシャフトが不要となるので、 操舵輪への適用することのメリットは大きい。 独立操舵による『その場旋回』などは、単なるギミックだろうが、 「操舵輪にはインホイールモーター」をアピールすることが 目的なのだ。
どうしても、「倉庫にあったショウモデルの使い回し」が 多くなってしまうが、それでも面白いのは、 構造が見えて、そこから開発者の苦心が垣間見れる 展示だろう。
レクサスGS450ハイブリッドのベアモデル。 お客様の要求に妥協を許さないのが目標だろうが、 居住性も考えると、搭載コンポーネントが多い ハイブリッド車はレイアウトが厳しい。
トヨタ車体 (旧アラコ)のコムスに燃料電池を積んだもの。
愛知万博に提供されていたそうだ。 市販のコムスはライトが1灯で一つ目なのだが、 コンセプト車両は2灯なので、 こちらの方が馴染みやすい。 どちらにしろ、車幅が狭いと、農作業車両の 顔に近い。
ホンダのFCXコンセプト。 これもモーターショウのコンセプトモデル。
デザインはヌメっとした印象で、最近の欧州シビックが 異星からやってきた怪獣を倒すために巨大化して○ルトラマンに なったのかと思った.... 好き嫌いもあるだろうが、少なくともインパクトはある。 ショウモデルなので実物は、かなりの巨体。 デザインを見てもらうショウモデルは、サイズが小さいと 貧弱に見えて評価が下がる。
FCXコンセプトのベアモデル。
燃料電池スタックを小型化して、センタートンネルに納めている。 床下に納めるにも、セルは表面積を稼ぎたいから、扁平にするのも限度がある。 十分に小さければ、重量物で、大事な発電機なのだから車両の真ん中に置いちまえ、と。 この配置は、GMインパクト(EV1)の電池レイアウトと同じだなと思い出した。 あと、リアに水素ボンベを積むため、リアのモーターはインホイール。
昼過ぎに会場に行ったときの印象はこんな感じ。 「ひ、人が居ない」と思った。
日産ブースの裏に、オーテックジャパンと一緒にNEDO プロジェクトで作っているマイクロUVが展示されている。 今日は、この展示状況を見に来たのだ。
原付四輪で、 運転支援装置を搭載する。 移動のパーソナル化が進むと、車は小さくなる方向だろう。 電動化とバイワイヤ技術で、乗り物の特性は運転者に合わせて 自在に変えることができる。 この点でトヨタのi-Swingも思想は同じ方向だが、 実際の道をナンバーを付けて走る規格に落とし込むと、 答えの一つがこの形。 悪く言えば夢がないが、夢から醒めて作ると「誰が見ても自動車」という形になる。 解は一つではない。
日産ブースにあった、1947年の「たま」号。
立川飛行機を母体として東京電気自動車がこの車を作り、 その後、たま電気自動車、たま自動車、 そしてプリンス自動車と名前が変わって、日産に吸収されたという 日産という会社の歴史を見てきた証人のような車。
早稲田永田研のULFCV。
エコランカーをベースにして、原付ナンバーも取っている。
で、早慶の「慶」の方は、というと...
モーターショウ展示の経験が豊富なので、 ブース作りは手馴れたものです。
エリーカの最高速仕様車。
KAZ(カズコさん)同様に、床下に全てのコンポーネントを納めて 空間効率を上げる集積台車のコンセプトなのですが、 車内空間は最高速度や航続距離といった高性能の目標のために うんと狭い。 ドライバーズカーとしては十分に広いですが、 そもそもブッ飛ばす車の後席にゃ乗りたくないってことですよ。
スズキの燃料電池セニアカー「mio」
セニアカーというと、トロトロと歩道を走る ジジ臭いイメージがあるが、バー型のドアと 色使いで、案外お洒落に見えるんじゃないか?と思った。
東京電力に納めている、スバルのR1e。
スバルのブースの向かいにある東京電力のブースは、 コンパニオン風のオネェちゃんを何人も立たせていて、 気合いの入ったブースだった。 一般の人がたくさん来る展示会ならよいのですが、 ちょっと空振りしている印象。
電気より、R1のマニュアル仕様が欲しい。
三菱iミーブ(MIEV)。
MIEVは、「インホイールモーターを使って」という説明だったのですが、 あっさり1モーターになってしまいました。 操舵しないリアですから、インホイールにするメリットが十分に 生かせないという判断でしょう。 ベース車両にリアエンジンを吊るスペースがあるので、 シングルモーターの方がシンプルで、コスト的にも有利です。 リア2モーターで使える左右独立の駆動力配分は、 エンジンで十分に経験があるのでモーターでやる必然がない。
村田製作所の ムラタセイサク君
ものすごく、見つめられています。 CEATECでも彼を見ようと人だかりが出来ていました。 このときは、坂を登っていましたが、EVSでは平地走行。 でも、ここまで近づいて見ることができるのは良いですね。
GEMの4人乗り。 コイズミさんが、ブッシュさんと乗っていた 車です。
展示会場の端は、室内の試乗コースです。 試乗チケットは売り切れていたようなんで、 眺めるだけにしました。 はじめは、このセニアカーだけでしたし。
「おっ」と、思ったらセグウェイ試乗開始していました。 なぜか、日本SGIが 代理店契約をして、工場内の移動手段用途などに売り出すというニュースは 聞いていました。 この人も初めて乗るのでしょうが、簡単に説明を受けて走り出したら....
案外簡単に乗りこなしていました。
広い工場だと自転車使いますから、100万円近い買物にしては 効果が薄いですよね。 外の人に見られないから、宣伝効果も見込めないし。 しかし、公道に出られるのなら、バイク代わりに 一台ぐらい欲しいところです。 アメリカ政府から外圧かけてもらうか...

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