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ドナドナ、ドーナー...
今年の鈴鹿ソーラーカーは、3台体制の参戦です。 ハコシャの2台は、陸送屋さんに頼んで新車輸送に紛れこんで 運ばれてきました。 新車のオデッセイやインスパイヤにまぎれて、10年モノの 2台が載っているのが非常に変な感じです。 98eはレーサーなので、この積載に積むわけにいかず、 私がローダーに積んで一人ではるばる鈴鹿まで トラック運転手の役をやるはめになりました。 |
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鈴鹿パドックにて ここからが本番です。というのも、プレリュードは電気配線が 終わっていない。ということは、一度も走ったことがないのです。 しかし、車検までには完成させねば。 こんな状況で、コントローラーの配線をし、 電動ドリルでボンネットピンをつけるなど、「パドックでつくる」 現地製作の電気自動車ができがるのです。 |
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各部で作業中。 なにしろ、「本当に、一度も走っていない」プレリュードを 車検までに作り上げて、本当に鈴鹿を走れるのだろうか。 みんな必死です。 EV86だって、レースの3日前には出来上がっていました。 それを超える、今回の状況。 こんなナメたチームは他にありませんね。 APS500フェニックスでは、高校生がパドックで 現地製作しているというのがありましたが。 |
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今回のプレリュードのドライバー・眞貝くん。
気合は十分。 でも、走れるのかぁー。 という間に、どうにかプレリュード完成。 車検も「電池ケースはキレイだな」という声もでて、 問題無しの合格。 こちら側からみると完全に「問題なし」というわけでは なかったけど、とにかく走れるというのがうれしい。 |
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ということで、ストッククラス揃い踏み。 前列は、ビッツを除いて古顔の3台。 といっても、ビッツはパナソニックEVエナジーの プロフェッショナルチームなので、去年のスターレット が新型車になったということ。 我がチームも、他のチームに言わせると「清水ワークス」 ということにはなっているんですけど、まだ鈴鹿で 「完走した」こともない...というので、 今年の目標は、3台もあれば完走できるだろうという 数打ちゃあたる作戦。 |
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「プロジェクトμ」の協賛をいただいて、ブレーキパッドを供給 してもらったので、今回の3台の車には車名に全部「μ」がつきました。 プレリュードは、「μ作」(μ策)。 パッド交換もする暇がなかったので、パドックで交換。 |
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フリー走行&予選。 電気自動車クラスは2日間のレースになったので、 金曜日に予選、土曜日に決勝となります。 86も元気に予選を走っていたのですが、こちらは充電不足で 本領を発揮する前にとまってしまいました。 それにしても、前を走るビッツは速い。 |
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ちゃんと走っているプレリュード「μ作」 日本に現存する電気自動車のなかで、もっとも走行音のうるさい 自動車と言ってよいでしょう。 というのも、平歯車のギアボックスなので、このギアの音が ものすごい。 電気自動車は静かだという常識を打ち破る車です。 なんといっても、最終コーナーへ入ってくる前に、帰ってきたのが 分かるのはこの「μ作」だけです。 |
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今年の新顔「ミラージュEVolution」 三菱の自動車整備の専門学校のチームですが、ミラージュに ランエボの顔がついています。 ミラージュもランサーも同じなんですね。 そういえば、ランエボ顔のリベロに出会ったこともあります。 「ランエボだ、こりゃ先に行かそう」と思って道を譲ったら、 何のことはないリベロだったんです。 |
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予選終了 EV86は、電池切れで今一つの成績。 逆に、走れるのかが心配だったプレリュード「μ作」の方が 思いがけずよい成績。 ツインモーターのシンプルさと、ギアの騒々しさいう点では、 どこにも負けない車なんです。 |
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オープンクラスの予選 去年の鈴鹿では数々のトラブルを抱え、オフィシャルの ご好意でグリッドには並べられたものの、結局走れず じまいの悔しい思いをしましたから、その念を晴らすべく 98eの再登場です。 力作の段ボールカウルは、どうでしょうか? 段ボールだけに、どうしても平面が多くなってしまい最近の レースカーとは違う趣きになっていますが、なかなかどうして、 シルエットは格好いいのです。 下手な曲面をつけるよりは、おそらく空力もよいでしょう。 タイヤを隠すフェンダーをつけるだけでも、Cd値は断然改善 されているはずです。 |
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もちろん98eは、わがチームのエースドライバー・本田君のドライブです。
オープンクラスでは、下手をすれば死ぬ可能性がストッククラスより ずっと高いですから、自分で作った車に自分で責任を取ってもらうという 意味もあります。 |
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快調に走る98e オープンクラスは、出走台数が減ってしまい3台になってしまいました。 東京R&Dの「ZERO-1」を打倒することを目標に作ってきましたが、 さすがにFJ1600とF3000ではシャシーの性能が違いすぎて、予選でも 届かず。 モーターはどちらも交流。 出力がZERO-1/100kWに対して、98eは100馬力ですから、 30馬力ぐらいの差。 車重はこちらの方が軽いはずなんですが。 |
HTML by Shiro Matsugara